『クラウド アトラス』(Cloud Atlas)

ユナイテッド・シネマ豊洲にて。

現時点で、今年観た映画のNo.1。ただ、オススメ!と言える、いわゆる良い映画なんだかはわからない。好きな映画。

予告だったか、チラシだったか。なんによ、この作品のことを知った時に、好きそうだなと思った。果たして、やっぱり、その通りだった。ドンピシャで僕が好きなタイプ。こういう、構成が入り組んでるというか変わってるやつというか、好きなんだよねー。もちろん、面白ければだけど。

時代も登場人物も違う、3人の監督が撮ったいくつかのストーリーがザッピング状態で綴られていく。それらをまとめているのは思想と魂と言うべきか。

全然、消化し切れてないです。また観ないと。観たいと思うし。久々に、観てBDかDVDを買いたいと思った。どっちを買うかは値段次第だけど(笑)。あと、サントラも買うな。

なによりも、こんな映画をやろうと思い、それを大きな作品で実現したプロデューサーたちに敬意を表します。よく、こんなの、ハリウッド規模でやったよな。阿呆じゃないの?(笑) それに応えた役者たちも素晴らしいと思う。

先に記したように、登場人物・ストーリー・監督も違うもののザッピングなのに、流れるように展開していく。全く違和感無く観てしまう。秀逸。そして、入り組んだ構造の先に、テーマが浮かび上がってくる。映像も美しい。

俳優たちも複数のストーリーにいろいろな形で別キャラで登場。かなり見切っていたつもりだったけど、エンディングロールで明かされると、全然、わかってなかった。。。役者さんもメイク&衣装さんも、大したもんです。

 

※以下、内容にも触れます。

 

1番好きなストーリーはネオソウルのもの。理由は簡単。ソンミが可愛いかったから(笑)。ただ、この役者さんがではなくて、この映画の中でのソンミというキャラクターがだけど。人工的な人間な故にピュア、そこに生まれる愛という感情。萌えアニメ・萌えラノベにありがちなキャラだな(笑)。でも、生身の(?)綺麗な女優さんが演ると、また良いですな。次いで、作曲家のストーリーかな。

唯一残念だったのが、そのソンミを演ったアジア系の女優さんが19世紀のヨーロッパ人を演ってたこと。奴隷貿易のストーリー。あれはいくらなんでもムリムリムリムリ。奴隷貿易を生業にしてる人種差別主義のバリバリ白人親父だよ。そんな奴が結婚するのもバリバリ白人だろうて。その2人から、あの娘は生まれんぜよ。ああいうムリは、観る者を冷めさせる。

時代を超えて主要人物に同じ形のアザがあるのは、まんま『ジョジョ』ですな。ネオソウルの人工人間再利用工場の画は『GANTZ』のようだった。

 

**ただ今のBGM:Queen『A Night At The Opera』

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