『楽園のカンヴァス』

原田マハ・著。

随分と前に知人から薦められて買ったものの、ずっと積ん読だったもの。

面白いとは思うけど、止まらないってほどではないなあ。読み終えて、「ふーん」って感じ。ミステリー感は中途半端で、僕はあんまり要らないと思うので整理してしまうか、やるならもっと深めるかじゃないかなあ。そして何より、もっと心情に寄り添って丁寧に描ければ、傑作になった可能性があったんじゃなかろうか。売れたかはわかんないけど(笑)。

 

※以下、作中に言及します。

 

第1章は何なんだろう? この1章から本編たる2章以降でのエピソードの主の変化も驚かせの要素なんだろうけど、僕には全く意味不明だし、つまらない。むしろ織絵のキャラに魅力を感じていたし、先の物語にドキドキしてたので、残念でしかなかった。彼女の家族の物語も何も回収されないし。ここで、僕はつまずいてしまったんで、それ以降、結局、乗り切れずに終わってしまったのかもしれない。

ルソーを描いた作中の本、その物語はおもしろかった。ここにしか、心が動くものは無かった。

今年の正月休みにニューヨークに行ってて、MoMAの前は何度も通った。これを読んでたら、「夢」を観に行ってただろうな。いつか。

 

**ただ今のBGM:Nick Lowe『Jesus Of Cool』

カテゴリー: book タグ: , , パーマリンク

『楽園のカンヴァス』 への2件のフィードバック

  1. sayaka のコメント:

    お久しぶりです!
    ミステリー好きなので読んでみようかな
    最近全然本に触れてない。。

  2. lot47 のコメント:

    sayakaさん>
    お久しぶりです!
    いやー、僕も全然、本を読んでないです。。。
    本作、ミステリー好きにはどうなんでしょう。
    推理する楽しみを求めるなら、違う気がしますよー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>