野田地図第18回公演『MIWA』を東京芸術劇場で観てきた。
野田秀樹のお芝居は、ひっさしぶり。いつ以来かな。題名も覚えてない。確か、今回同様、宮沢りえが主演だったと思う。
野田秀樹らしい演劇だった。彼が演じるお芝居も。でも、台詞のキレ、勢い、言葉遊びの妙、紡がれるテーマの壮大さ、にもかかわらず心に穴が空くような感動と気づきへとまとめきってしまう力業、その何もかもが僕が大好きだった遊眠社の頃の片鱗しか感じられなかった。あの頃より、大家とされてるのにね。
この作品が、たまたまそうだったのかもしれないし、野田秀樹が老いたのかもしれないし、なにより僕の感性が鈍ってしまったのかもしれない。いずれにせよ、寂しいことだな。
ただ、40過ぎの自分も含めて、観に来てたお客さんの年齢層が高い。それが、全てを物語っている気がする。僕が遊眠社を観に行ってたの、中学・高校生の頃だったもんな。中高生、今日、一人も見なかった。
**ただ今のBGM:Rachid Taha『Rachid Taha Live』