『モンスターズ・ユニバーシティ』

新宿バルト9にて。

憧れの怖がらせ屋を目指し、モンスターズ・ユニバーシティの怖がらせ学科に入った見た目も性格も正反対な2人のモンスターだが、反目がたたり、学科から追い出され…。

単純におもしろいなあ。映像もすごいし。そりゃヒットするに決まってるよ。話はシンプルでもいいんだよと再認識。

『モンスターズ・インク』は観たことない。観てたら、もっと楽しめたんだろうね。

 

※以下、内容に触れます。

 

主人公チームが怖がらせ大会(?)で優勝した際には、「ええーーー、そんなんでーーー!?」と拍子抜けしたけど、実はズルをしていて、そこから本当のラストのドラマが始まるってのには、やられた。「オイっ!」ってツっこんだら、その先があった。グッと引き込まれた。これ、大事だな。

OKチームがパーティーに行ってハメられてバカにされるくだりの前半、冷めてるサリーをダンスに引きずり込む五つ目くんの表情が素敵だったな。本作品で心に一番残っているシーン&画。あの表情はもう一度観たい。あの表情を描いた・創った人、スゴイや。

 

**ただ今のBGM:a-ha『Headlines And Deadlines: The Hits of A-HA』

カテゴリー: cinema, days | タグ: , , | コメントする

『アフター・アース』

新宿ミラノ3にて。

もう終わってしまったかと思ったら、都内で1館だけやってた。前売り券、もったいないんで、観に行くべしと。

人類が地球を住めない星にしてしまい、別の星に移住。先住異星人らから居住民を守るレンジャーとレンジャー候補生の親子が乗る宇宙船が遭難し、危険な星「地球」に不時着し…。

数日前に、ジョージ・クルーニーが、ソニーにエンタメ部門を切り離せと迫るヘッジファンドの人間を非難したとのニュースを読んだ。「ソニー・ピクチャーズの、ここ2本の大作映画が不調だったからといって、そんなアホな提案するもんじゃない」と言ったとかなんとか。その不調だった大作映画の1本が、確か、この『アフター・アース』だった。

これじゃコケるべ。

ウィル・スミス&ジェイデン・スミス親子のプロモーション映画にしかなってないもの。ジェイデン・スミスの演技が悪いなんてことはなくて、親子共演でやっちゃたのが可愛そうなだけなんだけど、内容が無いから、どうしてもそういう感想になっちゃう。なんで、こんなの作っちゃったんだろう。ヘッジファンドに「目利きが無い=儲けられない」と言われても仕方無いかも。

 

**ただ今のBGM:Death Cab For Cutie『Codes And Keys』デスキャブ、またライブで聴きたいなあ。

カテゴリー: cinema, days | タグ: , , | コメントする

『図書館戦争』(映画)

TOHOシネマズスカラ座にて。

紙は燃えちゃうから、電子書籍にしとけって話?(笑)

図書が検閲・没収される時代、図書館だけは例外的に図書の自由が守られる場所だった。検閲・没収する側と守る側、時には銃器を伴う戦闘に至ることも。高校生時代に図書館隊員に本を守られ、その姿に憧れた一人の女性が図書館隊に入隊する…。

小説原作ものなことぐらいしか事前知識が無くて、タイトルから全く内容は想像できてなかった。予告でドンパチがあったのは、そういうことなのね。

ベースとなる「言論・表現の自由」というテーマは、今まさに大切なことで、それをこうしたエンタメに持ってくるという(原作の?)アイディアと本作が言いたい(のかな?)メッセージは素晴らしいのだけど。。。だからこそ、もっと良い作品となり、多くの人に見てもらえる作品になって欲しかったなあ。

クレジット2番手だけど、実質主演の榮倉奈々の演技が、僕には全くダメで入っていけなかった。。。それでも、まだ、途中までは話も受け入れられたけど。。。

佐藤信介監督に日比谷スカラ座、『GANTZ』を思い出してしまった。佐藤監督、銃撃戦が好きだなあ(笑)。

 

 

※以下、内容に触れます。

 

最後の誘拐のエピソードは、ありゃナイよ。主演二人のピンチと活躍を見せるためだけの、取って付け。そりゃ、映画に良くあるパターンだけどさ、こんなにも芸も何もなく、あざとい取って付け、ビックリしたよ。そして、完全にシラけた。小田原でバタバタと倒れていった隊員たちはなんだったのよ。主演2人の中途半端なラブロマンスのための前座&間つなぎかい。人を、そんな扱いする作品にメッセージ語られても、説得力なんか感じないよ。最後にチョロっと出てきた黒幕でも何でもないコマが、いくら強くたって、そいつに苦戦して勝ったって、カタルシスも爽快感も生まれないよ。だいたい、具体的な場所がわかってなくたって、特定でき次第急行できるように、他の隊員も立川に適当に散らせとくだろ。発信器まで付いてんだから。アホか。

もう少し、どうにかなんなかったのかなあ。。。

 

**ただ今のBGM:O.S.T.『Sound of GANTZ』

カテゴリー: cinema, days | タグ: | コメントする

三連休

この週末は、振替休暇を取った金曜日から、ゴールデンウィーク中にも無かった3連休だった。と言うか、3連休にした。半年ほど続いた土曜日仕事が4月頭に終わり、ここ1か月半ほどは土曜も休みに戻ってたんだけど(とはいえ、土日丸々休んだこと、あったっけ?・苦笑)、6月からまた3か月ほど土曜日仕事。てなわけで、その前の最後ぐらい休もうとね。ついでに溜まってる振替休暇を1日付けてみた。

この3連休、ベーコン展に行ったり、福山&鞆の浦旅行に行ったり。その間、スマホに届く仕事メールを全く見てない。別に意識して、そうしたわけじゃないんだけど、あれやこれやと過ごしてるうちに、結果的に。唯一、福山からの帰りの新幹線の中でチェックしかけたけど、止めた。なんとなく。「アレやんなきゃ」とか「アレどうするかねえ」とか、ふと思い巡らしたりするんで、完全に離れるなんてことはできないんだけど、「こんな風に、仕事から離れるのも良いもんだ」と思って。明日が怖いけど(笑)。

 

**ただ今のBGM:Led Zeppelin『Led Zeppelin Ⅳ』
今朝、ホテルでテレビを点けたらジミー・ペイジのことをやってて、ラストの『Stairway To Heaven』が耳に残っちゃって。いつ聴いたって何も言うことは無い、名盤。しかし、なんだったんだろ、あの番組。

カテゴリー: days | タグ: | コメントする

Sigur Rós@武道館

こんな大事な日に限って、外せない仕事が入ってしまうもんですな(苦笑)。

20分ほど遅れて会場着。もちろん始まってた。だから、全て聴けてないけど、昔の曲が多くて、僕は好きなセットリスト。いくつか知らない曲があり、たぶん来月発売の新譜からかな。デジタル&ヘビー。Depeche Modeとかデジタル入りのRadioheadとかを思い起こした。そう来たかーな感じで、笑いながら観てた。好きな音な方向だけどね。新譜、賛否両論になるんでは。ライブとしては、まだ、こなれてなくて、バラバラに感じた。僕が着く前に演ったのかもしれないけど『Hafsól』が聴けなかったのは、ちょっと残念だったな。

席は良くなかったけど、いつもの通り音に浸ってるうちに気にならなくなった。ただ、武道館は大き過ぎかなあ。音質どうこうじゃなくて、ヨンシーの声を大きくし過ぎと言うのかな。目の良い人が拡大鏡ででっかくなった文字を見て、ざらりとした違和感を感じるみたいな。なんか違うなあ。

観ながら、これまで観たライブの印象的な思い出がチラホラと甦ることしばしば。

これまで観た中で、特に良いと思うこともなく、ダメだと思うこともなく、「ウン、いつも通りのシガロスだ」と頷きながら帰った。

会社に(苦笑)。

仕事で遅れて、慌て急ぎながら汗を拭き拭き開演後の席に着いて、終わって友人と感想を語らうでもなく、とっとと帰社して仕事して、深夜の帰りのタクシーの中で、「今日、本当にシガロス観たんだっけ?」と遠いどっかでの時間のことのように思い出す。ダメだね、こういうのは。ただ見に行っただけ。チケット使っただけ。好きなアーティストであればあるほど、ダメだ。

 

**ただ今のBGM:Sigur Rós『()』

カテゴリー: days, music | タグ: , | コメントする

ニコニコ超会議

IMG00750

IMG00739

IMG00753

幕張メッセにて。

とりあえず行ってみた。

ニコ動、見たことないけどね(笑)。登録しなくちゃとか面倒なんだもん。

カオスでした。ミクにアニメに痛車にゲームに政党にコスプレに音楽に自衛隊に米軍にダンスに工作に鉄に同人にフードに………。ま、そりゃそーか。そもそもネットがカオスなんだから。その中に存在し、その住民の投稿で成り立ってるんだから。イベントの運営上で避けてるんだろう、エロと宗教が加わればコンプリート?

客層の若さには驚いた。10代、中高生が一番多かったんじゃないかな。彼らにとって、いろんなことへのチャレンジと他人からの反応を得ることのハードルが低くなることは、クリエイティブな活動にとって良いことだなと思った。一方で、ステージ上で、大勢の人(ネット中継で見てる人も含む)に、素人カラオケや素人ダンスを熱く披露しているのは、よくわからない。でも、観客も一緒に踊ったり、かけ声かけたりで、盛り上がってるんだよね。尚一層、わからない。僕は、見て・聞いていられないんだけど。

ここで見いだされる才能があるかもしれない。一方で、大多数のそうでない者たちは一体感を味わえる。そんな相反したことが両立している祭りなのかな。

カオス&玉石混交&独りじゃない感。

 

IMG00770
**今日のワイン:CHATEAU LACHESNAYE 1995
ボルドー。20年近く前のものだけに、枯れたレンガ色。香りも味も柔らかく、ほのかな干しぶどうの甘みを感じて美味しい。

カテゴリー: days | タグ: , | コメントする

『オズ はじまりの戦い』(OZ THE GREAT AND POWERFUL)[2D吹替版]

シネマイクスピアリにて。

とっくの昔に前売り券を買っていながら、気が付いたら都内には上映館が無くなっていた。。。てなわけで、ニコニコ超会議に行きがてら、舞浜に観に行く。そして、選択の余地無く、吹き替え版。

吹き替え版に、どうにも馴染めなかった。『フランケンウィニー』も似たような状況で吹き替え版で観たけど(しかも、劇場もシネマイクスピアリだったな)すんなりと観られた。アニメと実写の差だろうね。アメリカ人が英語で話してる表情と口の動きがありありなところに、どんなにがんばって日本語を載せても、載せた感が残る。それに、どうにも吹き替え版ってのは、テレビ放送で映画を観ているようで、安っぽいというか。そんなわけで、作品に入り込めなかった。

かの有名な『オズの魔法使い』の魔法使いが生まれた(?)話らしい。オズという名の奇術師が、オズという魔法の国に迷い込み、国の争いに巻き込まれていく…。

作品自体は、フツーに楽しめた。特に感動することも、驚くことも、圧倒されることもないけど、楽しんで観られる。先に記した、吹き替え版へに違和感が無かったら、もうちょっと違ったかもしれないけど。ただ、決着の付け方なんかを見れば、そもそもディズニー制作の子供向け映画なんだろうな。

オズの世界はCG。最初は「すげー」って思ったけど、すぐ飽きて、壮大な風景なんだけど、むしろ箱庭に閉じ込められてるような窮屈さを感じてしまう。「役者さんも、ずっとセットの中で演ってて可愛そうに」とか思ったり。観ながら、そんなことを考えてるあたり、夢中になってない証拠だな。

主役のジェームズ・フランコ、いかがわしくて良いね。

ちなみに、3人の魔女の誰かって言ったら、僕は、レイチェル・ワイズだなあ。美しい。

 

**ただ今のBGM:Quicksilver Messenger Service『Happy Trails』
良いですなあ。

カテゴリー: cinema, days | タグ: , , , , , , | コメントする

『クラウド アトラス』(Cloud Atlas)

ユナイテッド・シネマ豊洲にて。

現時点で、今年観た映画のNo.1。ただ、オススメ!と言える、いわゆる良い映画なんだかはわからない。好きな映画。

予告だったか、チラシだったか。なんによ、この作品のことを知った時に、好きそうだなと思った。果たして、やっぱり、その通りだった。ドンピシャで僕が好きなタイプ。こういう、構成が入り組んでるというか変わってるやつというか、好きなんだよねー。もちろん、面白ければだけど。

時代も登場人物も違う、3人の監督が撮ったいくつかのストーリーがザッピング状態で綴られていく。それらをまとめているのは思想と魂と言うべきか。

全然、消化し切れてないです。また観ないと。観たいと思うし。久々に、観てBDかDVDを買いたいと思った。どっちを買うかは値段次第だけど(笑)。あと、サントラも買うな。

なによりも、こんな映画をやろうと思い、それを大きな作品で実現したプロデューサーたちに敬意を表します。よく、こんなの、ハリウッド規模でやったよな。阿呆じゃないの?(笑) それに応えた役者たちも素晴らしいと思う。

先に記したように、登場人物・ストーリー・監督も違うもののザッピングなのに、流れるように展開していく。全く違和感無く観てしまう。秀逸。そして、入り組んだ構造の先に、テーマが浮かび上がってくる。映像も美しい。

俳優たちも複数のストーリーにいろいろな形で別キャラで登場。かなり見切っていたつもりだったけど、エンディングロールで明かされると、全然、わかってなかった。。。役者さんもメイク&衣装さんも、大したもんです。

 

※以下、内容にも触れます。

 

1番好きなストーリーはネオソウルのもの。理由は簡単。ソンミが可愛いかったから(笑)。ただ、この役者さんがではなくて、この映画の中でのソンミというキャラクターがだけど。人工的な人間な故にピュア、そこに生まれる愛という感情。萌えアニメ・萌えラノベにありがちなキャラだな(笑)。でも、生身の(?)綺麗な女優さんが演ると、また良いですな。次いで、作曲家のストーリーかな。

唯一残念だったのが、そのソンミを演ったアジア系の女優さんが19世紀のヨーロッパ人を演ってたこと。奴隷貿易のストーリー。あれはいくらなんでもムリムリムリムリ。奴隷貿易を生業にしてる人種差別主義のバリバリ白人親父だよ。そんな奴が結婚するのもバリバリ白人だろうて。その2人から、あの娘は生まれんぜよ。ああいうムリは、観る者を冷めさせる。

時代を超えて主要人物に同じ形のアザがあるのは、まんま『ジョジョ』ですな。ネオソウルの人工人間再利用工場の画は『GANTZ』のようだった。

 

**ただ今のBGM:Queen『A Night At The Opera』

カテゴリー: cinema, days | タグ: , , , | コメントする

『ムーンライズ・キングダム』(Moonrise Kingdom)

TOHOシネマズシャンテにて、日曜日に。

なんだかよくわからない映画だった(笑)。

チラシと演者だけで前売りを買い、内容について全く知らなかったんで、こんな映画だったのかと。少年少女の冒険をメルヘン&キッチュに描いたな映画ってところか。こういうのを、中身が無くても、スタイルだけで「cool!」と思った時期もあっただろうけど、今の僕はその時期ではないな。

つまらなくはないけど、同じ時間とお金をかけるなら、他を観た方が良かった。でも、『ゼロ・ダーク・サーティ』の後に観たんで、これぐらい軽いので良かったかも。

役者は豪華だけど、たいして出てるわけじゃないんで、それを期待して観ると失敗します。

 

**ただ今のBGM:Kid Loco『Jesus Life for Children Under 12 Inches』

カテゴリー: cinema, days | タグ: , , | コメントする

『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)

TOHOシネマズ有楽座にて、日曜日に。

ビン・ラディンの居所を追い続けた女性CIA捜査官の話。

片方から見た話。

もっとイヤな気分になるだろうと思っていたけど、そうでもなかった。あくまで主人公を描くことに軸を置き、そこがぶれなかったからだと思う。しっかり作られた良い映画。

とはいえ、描かれる内容は、やっぱり気分の良い物ではない。それはそうだ、起きた事実自体がイヤな出来事だったんだから。それに、片方から見た敵を追いかけ、やっつけるという話だから。ここでの敵はスーパーマンがやっつける誰から見ても悪党という敵ではないから。

 

※以下、内容にも触れます。

 

拷問のシーンなんかもあり、アメリカ側の非道い面も入れたりしているけど、こんなもんじゃないでしょ。いろいろと相当綺麗に整えられているんだと思う。いや、そもそも製作者は真実の現場にいたわけじゃないから、そもそも真実は描写できないんだろう。

爆破のシーンが度々あり、その音と振動がその度に身体に響く。本当にイヤな音と振動だ。こんな音と振動を感じる中で暮らしている人々がいるんだな。僕だったら頭がおかしくなりそうだ。

最後の主人公の表情が印象的だった。喜びもなく、達成感なく、安堵もなく、疲れのにじんだ迷ったような表情。この出来事は何なんだろう? 私のこの数年間は何だったのだろう? これから私は何をすれば良いんだろう?

僕がこの映画を観終わって、まず思ったのは、「この人、この後、どうするんだろう?」だった。

でも、それは映画の主人公についてのお話。モチーフとなった実際の人物は、うひょ〜って飛び上がってバカ笑いして喜んでたのかもね。「これで、出世もバッチリね!」とかも言いつつ。でも、それぐらいじゃないと、この映画でやってるようなこと、実際には出来ないのかもしれないな。あと、高卒でスカウトされたってのには、驚いた。CIAとか、大卒エリート的なイメージを持ってたから。むしろ、大卒のいろいろ考えちゃうようなインテリには、こうした任務は向かないのかもしれないな。

 

**ただ今のBGM:Kid Loco『Jesus Life for Children Under 12 Inches』

カテゴリー: cinema, days | タグ: , , , | コメントする